外遊帳 2016 夏

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9月17日 全道大会 22日 娘とサバ釣り

8月に起きたことをご報告なんて書き始め、途中になったのを放っておいたら、なんと今はもう10月。びっくりするなあ。で、しょうがないので9月も一挙アップ!お得でしょ?   というか、もう潮時?


夏に父と遊んだ野球場は、今はもうない。このバックネットも先日撤去された。

先月、ちょっとセンチメンタルに娘の部活のことを書いたら、なにやらかにやらで、なんと全道大会出場が決まり、こりゃ家族で応援(札幌で呑める)に行かねばということで行ってきた。
予選と違ってなかなかの活躍を見せる娘。今シーズン初ホームランも打ったし、フォアーボールも少なめ。2回戦で優勝したチームに惜敗するも、堂々とした試合運びであった。
おそらく今シーズンの最終戦、いい試合で終われて良かったね。
私もなんだかんだで、そのへんの親と同じように娘のサポーターと化してしまっているね。
まあ、それも楽し。




22日(木)には港にサバが入っているという情報を聞いて、下の娘と行ってきた。午前中で30尾ほどのサバとイワシを釣った。周りの人たちは100匹ほど釣っていたので、我々の釣果は少なめ。でも帰って捌くことを考えると、このくらいがちょうど良い。刺身やフライ、干物にしたが、どれも美味かった。


3匹掛っているが、岸壁に当てて2匹は海の中へ。なぜかワカサギも釣れたので唐揚げにした。


右は鰯の刺身と丁度この日に貰ったいくらを飯に乗せて、他人丼。


8月に起きた諸々を全部まとめてご報告

どうもこのところ忙しいやら忙しいやらで更新が滞りががちだが、まあそれも毎度のことなので、誰も気にしちゃいないだろう。8月に起こった諸々を、まとめて書こうと思う。

なかなか暑くならなかった夏の初めだったが、8月の初めはやっと夏らしくなり、娘たちと川へ泳ぎに行ったりした。少し増水気味だが、川に慣れた娘たちには流れが速くなり水深が増した川は丁度楽しい状況のようで、犬も娘も嬉しそうに流れて遊んでいた。



私の父親は今年もやってきたが、今年は上の娘のソフトボールがびっしりなのでどこにもいかなかった。ある暑い日の午後、午前中の部活を終えて帰って来た娘を誘い、妻も下の子もつれて家の前のソフトボール場で遊んだ。
「昨年は思うように打てなくて悔しかったから1年間素振りをして鍛えてきた。」という78歳のオヤジは、凡打を量産し、ひどく落ち込んだ様子で東京に戻って行った。「もう、年だということがわかった。」と言っていたが、「今頃?」というつっこみは、今年はしないでおいた。
暑い中へとへになって練習してきた娘が、嫌な顔をせずに、じいさんとのソフトボールに付き合ってくれたことが嬉しかった。



8月11日に初めて札幌ドームにファイターズの試合を見に行った。野球などたいして興味のない下の子も一緒だったので、ホームランがバンバンでる、初心者にも楽しい試合を期待していた。最近は連戦連勝で、ソフトバンクを猛追しているという状況の中だったので期待していたのだけれど、3安打完封負けというひどくつまらない試合だった。下の娘、途中でウトウトしてました。そりゃそうだ。俺だって眠かった。



翌日帰って、疲れた体をベッドに横たえ、ふかーいふかーい眠りについていると・・・
キキーッ ドンガラガッシャーン 
というけたたましい爆音。どこだ。近いぞと飛び起きて窓から下を見ると、何やらRV車が我が家に突っ込んでいる。呆然として見ていると、なんとその車、バックして瓦礫から抜け出ると、猛スピードで走り去った。
寝ぼけて状況の掴めないわたし。妻に
「これ、俺の家だよなあ。」
と、とぼけたことを尋ねる始末。
結局犯人は、朝方、近くの河川敷の橋の下で、パンクしたタイヤを交換しようとしているところを取り押さえられた。夜中2時過ぎのことだったが、近所の人たちが皆出てきてくれて、犯人もほとんど近所の人たちが逮捕したようなものだった。



そんな事件のあった翌朝、Y氏と羅臼に向かった。
流石のY氏も「さすがに行けないだろうと思った」と言っていた。
ふくちゃんの家で例によって宴会をし、じゃっかん酒の残る体で岬に立ったが、朝一のみのプチ爆タイムに乗り遅れ、結局1尾と言う超貧果。前夜ふくちゃんに「あんたたち、釣れたことないじゃない」と言われ、今年こそは見返してやろうと思ったのだが、さらに「どヘタ釣り人」の印象を強くしてしまったようだ。
後から聞いたところによると、今年はカラフトマスの当たり年だったそうで、我々の行った数日後からは何年ぶりかの大爆釣劇場だったという話であった。我々の行った日は、本当に朝の10分20分の釣れる時間帯を除いては渡った20名ほどの釣り人誰も釣れいてなかったのだが、その1週間後からは、行った人たちみんな「10本なんて余裕」って釣果だったらしい。とても残念。うーむ。これもイトウの呪いか。



で、羅臼から帰った15日、まささんを案内して、地元の河川へ釣りに行った。
何度かお会いしたり呑んだりしたことはあったが、釣りをしたのは初めてだ。
あまり経験がないと言っていたが、流石に普段から自然の中で遊んで(仕事して?)いるだけあって、感が良いのか、すぐに何本もニジマスを釣りあげていた。大きいのは出なかったが、彼のようなタイプの人って、ハマるとすごく上手になる。そういうのって釣りを長くしているとわかる。ちなみに私は上手くならないタイプ。まあ、十勝の魚たちのためには、あまりまささんにはハマってもらわない方がいいと思う。



8月最後の土日は上の娘の新人戦。上位3チームに入れば全道大会に出られる。
最近はソフトボールチームがもともと少ないのだが、新人戦は、上級生が抜けたことで合同チームにしている学校もあるため、さらにチーム数が減り、全道への確率はあがっていた。
はじめてエースナンバーをつけて挑んだ4試合。2勝2敗の4位で、予選落ち。
大事なところでクリーンナップにヒットが出なかった、大事なところでエラーも出た。しかし、最も責任が重いのは娘の連続四球。優勝したチームには勝ったが、逆に勝てるはずのチームに負けた。
夕飯時、「私のせいだよね。」という娘の言葉に、そうだとも違うとも言えず「まあ、しかたないさ。」と私。

8月30日、台風10号の影響で、私たちの居住地域にも避難勧告が出された。幸いにも我が家には被害はなかったが、家の前の河川敷運動公園はしばらく使い物にならないだろうし、十勝のあちらこちらの橋は落ち、通れない道もたくさんある。亡くなった方もいるし、十勝中の農家も大きな被害を受けた。川のすぐ近くの我が家だが、北海道は台風被害などないからと、これまで水害ということを念頭におかなかったが、今回の災害によって、絶対の安心などないということが明らかになった。まあ、いざとなったらカーポートに吊るしてあるカヤックで逃げるかな。





7月25日〜27日 年間最重要釣行での悔い

鳥見を終え、その日の宿泊場所へ移動すると、頭上には銀河が横たわっていた。
などという詩的な書き出しをしてみたのだが、悔いの残る3日間となってしまった。
初日の釣果は小さいイトウ1本と遡上ものらしい元気いっぱいのアメマスが数本という釣果だった。
1本目に入った川は蚊も少なく、歩きやすい川だったので疲れは少なかったが、2本目の川は蚊が多い ウグイも多い 水は少ない 暑い で、憔悴しきってしまった。



2日目、多少水の多い区間へ入った。それでもいつもの年よりはずっと少ない。
この日ドラマがおこった。
小さな沼ほどもある大淵で、大きなイトウを掛けたのだ。
これまでこういう大場所では、はねやもじりなどの魚の気配があっても、ルアーに喰いつくということはなかった。が、この日は違った。

大淵の対岸に向かって、扇形にまんべんなくキャストしていったが、何投目だったろうか、対岸からこちら側へ向かって水中に倒れている木のすぐわきにキャストが決まり、倒木すれすれを平行にルアーをトレースしていると、グッとルアーがとまり、ぐわあんと竿が引きこまれた。
瞬間、大きくアワセを入れ、念のためもう一度大アワセを入れた。
ヒットした魚の首振りの幅や、竿に伝わる重量感、魚が水をかき回す時にできる波から、こいつはこれまでかけたことのない魚だと言うことがわかり、緊張が走った。
倒木に入られては大変なので、最初だけ少し強引にそこから引き離し、後は持久戦に持ち込み弱らせるのが得策だと思ったが、魚は比較的かんたんに寄ってくる。こういうまだ弱っていない時にあせって取り込もうとしてはいけないと、常々キンゾーさんに言われていたので、ゆっくりファイトしようと思った。その場所は広くて水底に障害物もなく、流れもなく、おまけに岸際は大物をずりあげて抑え込める砂の浅瀬で、あせりさえしなければ、10中8,9キャッチできる絶好のポイントだった。そして、寄せてきた魚はやはり明らかにランカーサイズだし、フックもがっちりとかかっていてよほどのことがない限り外れないだろう。
あせらなければ獲れるとは思ったが、足元までイトウは来ていて、少し弱る前に寄せ過ぎたかな、もう少しドラグを緩めてラインを出したらよいのかなあと考えた瞬間、それまでルアーが掛っていることなど無視するかのように悠然と泳いでいた巨大なイトウが突然沖に向けて猛ダッシュッをした。
そして、

バシュっ
という大きな音とともに、テンションの無くなった糸が、よれよれと足元にただよった。
千載一遇のチャンスを逃してしまったのだ。
今回私はPEにナイロンのリーダーを付けて釣っていたのだが、そのリーダーがすっぽ抜けてしまったのだ。

こんな取り込みやすい場で、あんなサイズが掛ってくれるラッキーは今後ないかもしれないと、しばし現実を受け止めきれずに砂の上にへたりこんで呆然とする私がいたのではないかと思う。

しばらくのち、今度はリーダーなど付けずにスイベルにPEラインを直結しようとした手は、興奮なのか緊張なのかブルブルと震え、結ぶのに随分時間がかかってしまった。

少しポイントを休ませるために先ほどのポイントとは違う場所に何度かキャストした後、再び出るはずもない倒木横に、先ほどとは色違いのジョイントミノーを投げ込んだ。さっきはこのコースでヒットしたんだよなーと思った時、信じられないことにまた竿が大きくしなった。瞬間アワセを入れたその重さも、水面で暴れる魚の大きさも、さっきのイトウと同等かもしかすると一回り大きいようにも見えた。

まじか。

これをとれば、さっきの気持ちの落ち込みもなかったことにできる。
この奇跡は絶対に生かしたい。
短い時間にそんなことを考えた気がする。


しかし、無情にも2度目の首振りでルアーははずれ、2回目のチャンスも棒に振ってしまったのである。2匹目のイトウとのファイト時間は10秒ほどだったのではないかと思う。
この日の釣果は68,63,45という3本だった。

最終日、前の日に3時間ほどかけて辿り着いたポイントにわずか30分で辿り着き、倒木下にルアーを通すも、再びやつらが姿をあらわすことはなかった。
身長よりも高く茂ったチシマザサやオオイタドリをかき分けて別ポイントへ。
小型中型のイトウが5本釣れたが、大型は釣れず。

今回の道北イトウ釣りは終わってしまった。

釣り場でも帰りの車でも、なんども「ちくしょー」「なんでだよー」と叫んでしまった。
もしも、傍から誰かが見ていたら、完全に気の狂った人だ。
車から流れる歌に合わせて鼻歌を歌っていると思ったら、とつぜん「あーーもうっ!」と大声をあげるのだから・・・。

特に悔やまれるのは1本目のモンスターだ。
初めて一人でイトウを釣りに来た時に、ラインシステムを組み、大事なルアーをすっぽぬけで大河へプレゼントして以来、私はあらゆる釣りでPE直結を通していた。PEを使っていることでイトウをバラシたと感じたこともあまりなかった。それなのに、なぜ今回に限りナイロンリーダーをつけたかと言うと、それは6月のブリ釣りの時に自分でラインシステムを組んだからだ。インターネットの動画などをもとに組んだFGノットなる結束方法で結んだラインとリーダ―はブリのダッシュにもびくともしない強さを持っていた。これなら、イトウにも使えるだろうと結んだわけだが、なんの拍子か今回、一番大切な時に抜けてしまった。
ブリの時より結び目が雑に見えたがまあいいかと妥協してしまったことが後悔だ。
ドラグを緩めようか迷った末に、緩めなかったことが後悔だ。
ドラグの滑りが悪いリールを使っていたことが後悔だ。
普段のPE直結でやっていればとれただろうことが後悔だ。
2匹目のイトウにもっと強く合わせを入れなかったことが後悔だ。


ブリを釣りに行った時キンゾーさんに、
「まあきちさんは、ポイントへの近づき方が雑だ」
とアドバイされ、そのことをずっと考えながら「キンゾーさんの教え、キンゾーさんの教え」と呟きながら釣りをした。なるべく水音をたてずに(減水で水に入らなくても良い場面が多かったこともあるが)ポイントに近づいたり、迂回してポイントに近づいた結果、いつもより多くのイトウに出会うことができた。
「ここにはいる。」
と狙った場所から、何度もイトウを出すこともできた。
1日目に1本しか出なかったイトウだが、残りの二日半で11本のイトウがヒットし、そのうち8本を釣りあげた。
成果の大きい釣行ではあったのだ。
しかし、それ以上に失うものが大きかった。



渇水、高水温のキビいしい状況の中、たくさんのイトウが相手をしてくれたのは成果と言える。

さて、イトウ釣りが終わって、家に帰るとどうも指先が痛む。
前にもこの釣りの後にそんなことがあった。ずっと川に浸かって釣っているので、水圧かそれともしもやけか、と思っていたら、数日後爪の下に血豆が現れた。
その形が、魚に見えるのは、私だけか。


釣行から一カ月たとうとしているが、私の爪には未だにイトウが泳いでいる。


7月24日(日) 道北へ

道北の湿原で鳥見をした。
シマアオジという小鳥が今回会いたい鳥であった。
北海道に来たばかりのころ、地元の河川敷に普通にいたシマアオジが、近頃全く見られなくなり、最近では道北にでも行かないとなかなか会えないという。
こりゃ、絶滅する前に一度写真に撮っておかねば、と思ったわけだ。

現地は鳥見をする人たちにとっては有名な場所だ。
したがって、シマアオジがいればカメラマンが何人かウロウロしているハズなので、鳥はすぐに見つかるだろうと思っていた。しかし、花のシーズンもサエズリのシーズンも終わっていて、つまり鳥見のシーズンが終わっていたようで、あたりには時折訪れる観光客以外はだれもいなかたt。
シマアオジがいるのかいないのかはわからないけれど、静かに過ごせるのはありがたかった。




炎天下で日蔭がなかったので暑かったが、草原系の小鳥が次々と現れてくれたので、気持ちの良い鳥見ができた。
ちなみに野鳥は、左上がノビタキで右上オオジュリン、左下ノゴマ、右下がシマアオジだ。


7月16、17日 ナキウサギボウズにニジマスボウズ

上の娘のソフトボールの全道予選が先週終わった。
準決勝でサヨナラ負け。どのチームとも渡り会える力をやっとつけてきただけに、悔しさも倍増のようだが、私はこれでやっとゆっくりと釣りに行ける。じゃなくて、私も心の底から悔しかった。

というわけで、16日はナキウサギの山へ、17日は行ったことのないニジマスの渓へ遊びに行ったのだが、ソフトボール部の呪いなのか、ナキウサギには会えず、ニジマスは2バラシのみという惨憺たる結果となってしまった。

16日、山に登る前に、近くの森を散策するとツツドリの幼鳥に出会えた。
すでに、まだ幼鳥なのに行く先々で小鳥に追いまわされていた。


ツツドリだと思うが、この手の鳥は識別が難しい。





昨年秋に通れなくなっていた道が復旧していた。
こういうのはどなたがしてくれることなのだろう。感謝。



午後遅くに登れば、案の定人は誰もいない。しかし、ナキウサギもいない・・・。


そういえば、車を入れ替えた。
かねてから欲しかったデリカD5を購入した。
53000kmほどの中古だが、とても嬉しい。

前の車は9年ほど乗った。
走行距離は23万キロ。もう5万キロくらいは乗ってやろうと思っていたのだが、あちらこちらガタが来て、車検の日の朝にはタイミング良く(悪く?)ステアリングベルトが切れてしまった。
それでも、がんばって超重ステで工場まで乗って行ったのだが、他にも悪い所があちらこちらあるそうで、車検はまさかの32万円。しかも、それだけ掛けて直しても次の車検まで安心だと言うことではないというので、あきらめた。
これでやっと人生3台目の車だが、今度車を買い替える時は60歳ぐらいになっている計算だ。
うーむ、あっちゅう間に年を取っていくな。

デリカにタダシ号を載せて出発した。


綺麗な川に、熊の糞とロケーションは完璧なのだが、魚はいなかった。


帰り道、ジャガイモ畑にノビタキがいた。

さて、来週はいよいよ、年間再本命釣行だ。
北へ走る。